
万物は神からいで、神によって成り、神に帰するのである。栄光がとこしえに神にあるように。
ローマ人への手紙 11:36
あなたは神という言葉をお聞きになると、何を心に想像なさいますか? 元来、わたしたち日本人は、神について学問的に学ぶという機会をほとんど持ちませんでした。ですから神という言葉を聞いて心に描くイメージは十人十色でまちまちです。
ふつうわたしたちが神と言う時、すぐに思い浮かべるのは日本の神々でしょうが、驚くなかれ、日本には実に多くの神々がいるのです。まず上げられるのは、太陽や月、山や海といった自然を神としたものです。さらには自分の先祖や歴史上の英雄を神として祭り上げる、いわば人間が格上げされて成った神、または農業の神、漁業の神、交通安全の神々などなど、わたしたちの職業と深い関係を持っている神もあります。
結局のところこうした神々は、わたしたちがそれぞれの願いを込めて神に祭り上げたものであり、拝む動機もはなはだ自分勝手なものが多く、自分の役に立ちそうなものは、みな神にされてしまいます。中でもひどいのは、一生懸命に蛙を拝んで、「出た金がカエルように」などと言ってすましている人がいるそうです。これには当のカエルも、きっとくしゃみをしているのではないでしょうか。この意味で、日本人は神を作る名人と言えそうです。
さて、それなら聖書が教える神はどんな神なのでしょうか。聖書の神は日本古来の神とはまったく別の存在です。そもそも、英語のGODを「神」と訳したことは間違いであった、という議論があるほど、両者は違います。ここで「万物は神からいで、神によって成った」と言われていますが、それは聖書の神が世界とその中に存在する全てのものの創造者であることを告げています。わたしたちはこの神の作品であり、本来、神と交わり、神を喜ぶことが出来るものとして造られているのです。
こうした意味で、聖書の神はこの宇宙の外におられ、わたしたちを超えたところで世界を保っていてくださる方です。したがってこの神は、人間が目先の欲望に振り回され、自分の都合の良いように利用することのできる存在ではないのです。
それなら、あなたはこのような神の存在をどのように受け止められるでしょうか。あなたが生きておられる事それ自体、実はこの神の働きによるのだと言ったら、あなたはどうお考えでしょうか。今、日本は「宗教の時代」だと言われています。新しい年を迎え、あなたも聖書が教える本当の神に心を向けてご覧にならないでしょうか。祝福を祈ります。
鈴木栄一牧師
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