この歌詞に素晴らしい曲をつけたのは、チャールズ・C・コンヴァース(Charles Crozat Converse)です。
コンヴァースは、1832年 マサチューセッツ州の ウオーレンに生まれました。
コンヴァースの生涯はスクラヴィンとは対照的で、たくさんの幸運に恵まれ、彼の多彩な才能は音楽、法律、著作などに及びます。
ドイツのライプチッヒ音楽院大学に留学中、あの有名なフランツ・リストとも出会います。音楽のジャンルは、弦楽四重奏、カンタータ、オラトリオ、合唱曲、ゴスペル、更には交響曲にまで及んでいます。
アメリカに帰ってからはアルバニー大学で法律を学び、ペンシルヴァニア五大湖の側にある エリーという町で弁護士をする傍ら、好きな作曲もしていました。
1886年にスクライヴェンのこの詩に出会い、深く心を動かされ曲をつけました。
住んでいた街から「エリー(Erie)」というタイトルがつけられました。
ゴスペルソングの中でも、本当に苦しい時や悲しい時に歌える歌は多くないように思います。
この曲の素晴らしさにより、実にたくさんの詩がつけられました。
第一次大戦中(1914−1919)には反戦歌としての替え歌ができ、非常に多くの人に知られるようになりました。
近年では1969年の映画「Oh! What a Lovely War」の中でもとりあげられたようです。
敵、味方を越えてこの讃美の時だけ戦闘が止んだといわれています。
また、日本人にもなじみ深いものです。
月なき み空、きらめく光 ああ その星影、希望の姿
人智は果て無し、無窮の遠(おち) に いざその星影、きわめも行かん。
これは杉谷代水(だいすい)さんによる「星の界(よ)」で、1910年に発行された「教科統合中学唱歌」第二集に載っていました。
それ以降も川路柳虹さんによる「星の世界」として唱歌集に載り広まっています。
輝く夜空の 星の光よ 瞬くあまたの 遠い世界よ
更けゆく秋の夜 澄み渡る空 望めば不思議な 星の世界よ
私はこの歌詞で最初にこの曲を聴いたと思います。どこか懐かしく心安らぐ歌として強く心に残りました。
最近では 賛美歌「いつくしみふかき」として結婚式、告別式などでもよく歌われています。
この歌は、心躍る喜びの時にも、深い悲しみに打ちひしがれる時にも、歌うことの出来る曲です。それは心の平安と希望が与えられるからです。
聖書から 詩篇より
62章9節 民よ、いかなる時にも神に信頼せよ。
その御前にあなた方の心を注ぎだせ。神は我らの避け所である。
103章8節 主は憐れみに富み 恵み深く怒ること遅く
慈しみ豊かでいらせられる。
103章9節 主は常に責めることをせず、またとこしえに怒りを抱かれない。
107章8節 主に感謝せよ。
主は慈しみ深く人の子らに驚くべき御業を成し遂げられる。
主の慈しみ深さは、私たちの希望です。天の父なる神様は、私たちを忘れ去るとか、置き去りにするとかなさらないお方です。
北川ひとみ (NCM2)
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